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キャラ萌えとストーリー

2008.09.21 - 小説
ものすごく手前勝手な論理ですが、昨今のアニメやラノベの「萌え」という概念について。


こんな話がある。あのSF超大作『スターウォーズ』の制作にあたって、ジョージ・ルーカスは配給元とこんな契約を交わしたそうだ。

曰く、「映画がヒットしても興行収入は一切いただきません。その代わり、グッズ販売の売り上げを頂きます」と。興行収入が要らない、とは妙な事をいうと思ったがとりあえずそれで納得したそうだ。グッズの売り上げなんて、興行収入と比べればそれほどの価値はない。もうけた、と思ったのだろう。

ところが、蓋を開けて見ると世界中で『スターウォーズ』が大ヒットすると、あれよあれよとグッズが売れていった。ライトセイバーの玩具やら、フィギュアやら、ダース・ベイダーのマスクやら。気がつけばその売り上げは、映画本来の興行収入よりはるか上空を行く売り上げだったそうだ。ルーカス、大もうけである。


なぜ、グッズがそんなに売れたのか。わたくし、思うに映画を見ていた人たちが「ストーリー」より「キャラクター」に魅力を感じていたのではないかと思うのだ。つまり、「萌え」である。自分は、映画や小説なんてのはストーリーが主であって、登場人物は二の次、はっきりいって記号的なものでも十分だと思っている。しかし『スターウォーズ』、ストーリー自体は勧善懲悪のシンプルなものでしかない。しかしそこに出てくるルーク・スカイウォーカー、ダースベイダーなどのキャラクターがあまりに魅力的で個性豊かに描かれている。ルーカスが大好きな黒澤明の影響もあってか、欧米人が喜びそうなオリエンタルテイストな世界観もあってストーリーよりもグッズ、キャラクターや小道具に関心がいっても仕方ないかなと思う。

ただ、萌えとかキャラ「のみ」に関心が行くのってどうなんだろうなと。大事なのはストーリーちゃうんかい、と思わないでもないです。自分はいつもストーリーを重視して執筆しているつもりです。だから、「萌え」要素とかは極力入れていないつもり。はっきりいって、キャラなんて記号でもいいと思ってます。短編ではよく、名前だけで人名を出したりしてますが、それに関してナッツ師匠に「人物描写が足りないのでは」とご指摘いただくのですが、SF短編は物語の進行とオチをつけられれば人物はどうでもいいかなと。まあ、伏線となる容姿の描写はしますが(『動物愛護』のピーター・ゲラール、とか)。長編の場合は、そうもいかないので人物の描写はしますが、それも容姿には殆ど字数を裂かず、その人物の行動と心理を重視しているつもりです(出来てるかどうかのツッコミはなしの方向でw)

以前、『監獄街』の感想で「主人公、真田省吾の容姿が浮かばない」という感想を頂いたことがあるのですが、それはつまり彼の容姿よりも彼の行動様式に重きを置いているからです。もちろん、省吾の二つ名『疵面の件客(スカーフェイス・ソードマン)』に由来する、顔の傷の描写はきっちりやってますが。大事なのはストーリー、キャラはそれを動かすための記号でしかない。「萌え」もいいのですが、まずはきちんと「物語」をかけるようになりたいなと、感じる昨今です。


と、いうことでSF企画作。その辺のことを意識して書いているのですが、主人公が勝手にツンデレしてしまうのは仕様です。
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   Comment(9)   TrackBack(0)    ▲ENTRY-TOP

Comment

キャラなんてものは - 天崎

ストーリーに付随するもんだという意見に賛成ノシ
はっきり言って、キャラを作ってからより、ストーリー考えてからの方が断然書きやすい。
まあ、人それぞれ考えがあるとしても、「そのキャラじゃなくてもいいよね」とか、「その世界設定である必要ってないよね」とか思われない程度に書いてますよ。
キャラに執着心とかもないしなぁ~w 

>ツンデレ
よいことです。さすが教祖!
ツンデレは男でも女でも( ・∀・)イイ!!
萌えますよ。
2008.09.22 Mon 00:33 URL [ Edit ]

べ、別にコメントもらったからって感謝なんかしてないんだから(ry - 俊衛門

>天崎さん
どうもどうも、コメントありがとうございます。まあ、結構ありますよね、市販の小説でも「そのキャラじゃなくてもいいよね」とか「その世界設定であるひつようないよね」っての。ま、かくいう拙作もSFというにはあまりにサイエンスしていなくって未来である必要はどこにもうわなにをするやめくぁwせdrftgyふじこlp;@

しっかし、文脈的に「萌え」を否定しているのに最後ツンデレでしめるってのも何でしょうかねw キャラに対する思いいれは、幼稚園の時分につくった粘土細工ほどにはあります(笑)
2008.09.22 Mon 11:13 URL [ Edit ]

おお、まさに真逆 - ごん

ぼくの場合はストーリーが希薄になってます。
人物の道程が結果的に物語になっていく、みたいな。
なので、エピソードが「花見」とか「夏祭」とかで、ダラダラと人物を動かすのが好きなんですよね。

最近はぼくも人物描写に悩むようになりました。
全面に押し出すべきはそこなのか?とか。

まあ、あれですよ。ジャンルによりけり?
俊さんの意見、なるほど一理あり、と思いました。
とか偉そうに言ってみる。
2008.09.22 Mon 18:20 [ Edit ]

そう考えると - 現

ラノベみたいなキャラの挿し絵あるほうが文面で人物描写けずれる利があるんだよなあとか思います。

そこもまあ、自分じゃキャラの姿が想像しにくい!という人と、僕みたく勝手に妄想つくりあげる人といるので結論がどっちつかずではありますが。なんかいい折衷案ないですかねー。

ていうか最早あれですか、ツンデレが自然発生してしまうレベルですか。天然ものは高値がつきますぜ親びん!
2008.09.22 Mon 20:15 [ Edit ]

無題 - 針井 龍郎

 なるほど、俊兄ぃの言うことにも一理ありますね。でもあれですよ、キャラクターを無視しちゃうと、それは物書きじゃなくただの歴史家になってしまいますよ。我々はキャラクターに命を吹き込む物書きなんすから。一番いいのは、どっちも両立する事なんですけどねぇ。僕にそんな力はござんせん。

 えー、ナマ言ってすいません。ではっ!
2008.09.22 Mon 21:22 [ Edit ]

汚染米なんとかしてください、麻生さん - 俊衛門

と、もはやコメレスであるかどうかも分からないタイトル。

>ごんさま
もちろん、人物の個性を全面に押し出して日常を描写するのもありだと思います。コメディや学園物なんかは、むしろそういう手法の方が成功しやすい気がしますね。ジャンルによりますね、確かに。SFなんかはどうしても世界観が先に来ちゃうんで。

>現殿
絵、というのは強いですね。最近じゃ、容姿や服装にこだわる人も多いのですがそういうことですかね? 自分は人物の顔を勝手に想像しちゃうタイプなんですが。折衷案ねー・・・なんでしょう。ケータイ小説読者と歴史文学読者を両方納得させる作品書け、ってくらい難しいw

ていうか、どうしてもツンデレが滲み出てしまうワタクシが偉そうなこといえな(ry

>龍さん
無視ということじゃなくて、大切なのは心理や行動原理じゃないかなと思ったのです。キャラ、というか萌えってのは結構外面的なもの・・・例えば髪の色や目の色、属性としてどじっ娘やらツンデレやら漫画的要素を求められることが多い気がします。現に、電撃文庫なんかはそうした「萌え要素」がないとまず公募が通らないそうですし。命を吹き込むというなら、人物の背景や心理の方を優先すべきじゃないかなーと思ったのです。もっとも、そういうのが嫌いと言うわけじゃないんですよね。実際ツンデr(ry

失礼しますた。
2008.09.22 Mon 22:31 URL [ Edit ]

無題 - ハジメ マコト

私もストーリー重視派です。
行動と心理を深く描くことで、人間味が出てきますよね。
そうなるともう「キャラクター(個性の具象化)」ではなく「登場人物(人間の文章化)」となるのではないでしょうか?
書籍を読むときは自身の想像力を出来る限り注ぎ、小説を書くときは自身の創造力をめいっぱい働かせ……っていつになったらそうなれるのやら。そう書けるようになるのやら。
終わった後に、読者様の心に「何か」残る作品をと、そのためには魅力あるストーリーを、その裏に見え隠れさせるテーマ性を……と、苦心しています。
リアリテイとフィクショナリティのバランスが……本当に本当に難しい。
書いて書いて自問自答、試行錯誤し続けるしかない、と思いながら最近執筆しています。

う~ん。それにしても、SF企画がなかったら俊衛門さんにコメントとか出来なかったなあ笑
自分も「動物愛護」にはまんまとやられた一人です。
他の敏腕作家さんからも刺激を受けられる機会を得れて、勢いで参加して本当によかった、と思っています。
2008.09.23 Tue 06:56 URL [ Edit ]

無題 - 神月きのこ

何かにはまるとうっかりキャラクターグッズを買いあさってしまう神月です。
もともとが漫画描きから創作の道へ踏み出したせいで外見を事細かに描きたくなる神月です(しつこい)

いやいやそんな、萌も馬鹿にしたもんではないですよ。
キャラ萌だけ押し出してストーリーがつまらないのは論外ですが、ストーリーがいかに良くてもキャラに魅力がない物語には興味がわかないというか。(長編限定)
要は「どっちも大事」ということで(笑)
小説は登場人物の人生を描くものだという持論がありまして。
魅力のない人間の人生を見る気にもならず、魅力的な人間のつまらない人生を見ても仕方なく。
外見・性格・行動etc…すべて揃ってようやく一人の人間が出来上がるわけで、外見描写というのもおろそかにはできないなあと。
(というか自分みたく異世界ファンタジーだと外見の幅が広すぎて何も言わないと想像すらできないという可能性が)

ていうかあれですよ、キャラクターなんてものは敢えて何らかの要素を持たせたりなんてしなくても、そのキャラが好きな人からすれば立派な萌えキャラとな(ry
2008.09.24 Wed 01:36 [ Edit ]

レスおせえ! という声を聞きつつ米返し - 俊衛門

いやあ、放置してすみません。昨日のギアスで絶叫しすぎて、喉を枯らしてしまいまして(わからなければスルーよろ)

>ハジメさん
コメントありがとうございます。思うに、読者の側も想像力を働かせることができるというのが、小説の醍醐味なのかなと感じました。なかなか、世の作家さまがたみたいに深遠なテーマを読者の心に響かせる、ってのは難しいですね。

いや、自分もSF企画がなければハジメさんの作品も読まなかったかもしれません。まだ途中ですが「楽園はまだあるか?」を拝見してカルチャーショック受けましたw 全部読み終わったら感想いくかもですんで、よろしくです。ああ、もちろん企画作も。

>神月姉さま
まあ、長編なんかは人物が記号扱いじゃあだめですね。その人物の魅力を出すという作業は、ラノベもケータイ小説も一般文芸も同じだと思うのですが。人生、たしかにそのとおりかと。人生を書いて、その人物の心の奥底と読者の心を同調させる、それがひとつの魅力かなと。ただ、拙作の登場人物たちは過去が重すぎるんで、ちょっと萌えとかには向かないんですよね(苦笑)

ああ、話変わりますがギアスの最終回、もう見ましたでしょうか? もしまだでしたら言及しませんが、視聴済みだったらぜひ姉さまと語り合いたいなとw 周りにギアス見ている人がいないんでorz あれもキャラとストーリーのバランスが取れた秀作かと思います。
2008.09.29 Mon 15:13 [ Edit ]
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