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頂き物と裏話、あとチャットの話題

2008.11.18 - 日記
専属絵師様、もとい早村友裕さんから『夜狗-YAKU-』の鼻もちならないアルビノ野郎……じゃなくて李飛燕を描いていただきました。


fei2.jpg










いや~すばらしくウザい目つき(笑) なんつーか、鼻で笑ってそうなこの上から目線がムカつくわ~多分、第6章のあのシーン、戦う加奈を見下ろして「ふふん♪」とか言っているに違いない! ええい、貴様今すぐそこから引きずりおろして(ry

ただ、厭味なだけじゃなくてカリスマ的なイメージがまた傭兵団“幸福な子供たち”を一人で作った天才、って感じがしていいですわ。早村さん、ありがとうございます。

アルビノ体質なのは、自然界では染色体異常によるものが多いが彼の場合は初めからこういう容姿になるよう、遺伝子を操作されています。デザイナーズベイビーですから。ちなみに、遺伝子を操作して自分の望む子供を作るという試みは現在でも行われています。精子バンクが、その例ですね。倫理的に問題ありとされ、現在議論を呼んでいます。まあ、その辺の事を書こうとしたら見事に尻切れトンボになったというね。ああ、SF書きへの道は遠い……

先日、チャットを行ったところ李さん、天崎さん、神月姉さまにご参加いただきました。どうもありがとうございました。武道同盟、とはいえ普通に雑談によっていただければ結構ですので。

で、その中でも銃火器に対する戦闘はどうするか、なんて話題になりまして。やはり、皆さん関心があるようですね。普通に考えたら、現代においては銃対剣、なんてシチュエーションはまずあり得ないのですが、日本人はどうやらそういう状況に萌える、あいや燃える民族らしいですw 

あまり込み入った知識は持ち合わせて居ないのですが、チャットで出た対銃火器戦闘法について。長いので畳みます。
とりあえず、刃物で銃器持った相手を制する事ができるかということですが……これは場所によるでしょう。たとえば、ごく接近した状態、あるいは長いライフルなどが取りまわすことのできない狭い空間ではナイフや素手といった白兵戦の方が有利に働くことがあります。特に昨今、各国のテロ対策部隊なんかではCQC(Close Quarters Combat )と呼ばれる近接格闘術が重視されるようになっています。市街地や狭い船内では、ライフルやサブマシンガンなどよりもナイフと素手で素早く制圧した方が早い、という意味で肉弾戦は決して時代遅れの物ではありません。銃対白兵、という形は現在でも存在します。

そのベースとなる格闘術、各国によって違います。自衛隊では日本拳法が主です。これは突き蹴りの他に、投げる、極めるといった術式を含んだ武術で、古流柔術に端を発するものです。韓国では、軍隊格闘術にテコンドーが取り入れられています。というよりも、テコンドー自体が軍で進化したものです。テコンドーは50年前、空手を学んだ崔泓熙が韓国で編み出した武術です。が、空手に比べて独特なのは足技に特化しているということ。なぜ、足技が多いのかと言うと山間部で敵と遭遇した時、ライフルを持った状態で戦えるよう足技が多くなったそうです。現在でも、北緯38度線を挟んで戦争中の国ですからね、そうした背景もあってテコンドーが進化したと考えられます。

しかし、これは飽くまで「狭い場所」で「接近状態」に限ります。さらに、CQCで有効なのはナイフや徒手であり、長い刀剣類はまず使われません。普通に考えたら、3尺以上もある刀を戦場で引っさげても邪魔なだけですし長い刀はそれこそ狭い場所では不利に働きます。銃が主流の時代に、刀で戦う阿呆もいないでしょう。やはり、刀剣類は近代戦には向かないと考えるべきでしょう。旧日本軍が米英軍に負けた理由の一つに、軍刀の存在があります。精神性を重んじるあまり、密林地帯が多い南洋地方では軍刀は不利に働きました。いくら接近戦とはいえ、刀や剣はさすがに使われない、これが現状でしょう。

しかし、やはりアツい展開は作りたいもの。不利な刀で銃に勝つのは、やはり燃えますよね。では、実際に刀側に勝たせるにはどうすればいいか。より不利な条件で、その戦力差を跳ね返すには……ちょっと考えてみました。

・盾になるものを考える

まあ、一番現実的でしょうね。キャラに盾を持たせる、あるいは装甲を着させる、ちょっと血なまぐさい話ですが切り殺した相手の死体を盾にしてもいいです。ただ、日本剣術は基本的に盾を持たないのが普通ですので日本刀+盾、というのはかなりカッコ悪いです(笑
また、手に持たなくとも盾になるものに身を隠せばとりあえずは当たりません。市街地など、身を隠すところが沢山あるところだったら、建物に身を隠しながら背後に回りこんで斬る、というのも一つの手段かもしれません。もっとも、拳銃でなく重機関銃みたいなものを持っていたら盾ごと貫かれるかもしれません。相手の武器をよく知っている必要が在るでしょうね。

・構えて撃つまでのタイムラグにつけこむ

おそらく、銃を構えた状態で切りかかってもまず勝てないでしょう。相手が銃をホルスターから抜き、照準を定めて撃つ、この間に何とか間合いを詰めて切る、という方法が考えられます。護身術を研究、実践している功朗法という団体があるのですが、そこの代表の方が『月刊 秘伝』という雑誌に銃火器戦闘についての考察を述べていました。それによると、「トリガーを引く瞬間よりも銃を構える時の方が難しい。(中略)オモチャの銃や映画のシーンのように簡単に連続してトリガーを引き続けることはできない。そして安定した射撃姿勢をとらないと当たらないので更に体が固くなる」 とのこと。つまり、安定した射撃体勢に入るまでに叩くということです。また、記事にはイスラエルで行った実験結果が書いてありますが、銃を構えてから撃つまでに早い人で1・5秒、遅い人では3秒かかったそうです。その間にナイフを持った人間が、6メートルの距離を詰めて銃を持つ人間を2回、刺すことが出来る。銃は決して万能ではないということです。

(当該記事はこちら


・補助武器を使う

拙作『監獄街』の世界観としては、銃を使えるのは街の支配者層だけで日本人や中国人には銃が行き渡らない、という設定を(無理やり)あてはめています。そのため、主人公真田省吾は刀だけで銃を持つ相手に立ち向かわなければならないのですが、現実味を持たせるために刀以外にも色々な武器を使わせています。閃光弾や煙幕を使って相手の目をくらませる、遠い間合いから手裏剣を打って相手の手を貫き銃を落とさせる、などなど。黒澤映画の『用心棒』でも、三船敏郎が包丁を手裏剣代わりに使って銃使いの腕を貫いたシーンがありましたがそれと同じ戦法です。手裏剣、といっても忍者が使うものではなく、棒手裏剣のほうです。武士が、剣術の補助として用いることが多かったようで、右手で刀、左手で手裏剣を打つということが多かった。よって、この使用法は理に適っているわけです。

・体捌きで狙いにくくする

再び拙作からで恐縮ですが、『監獄街』で一応ヒロイン張っている棍使いのユジン(某ソナタは関係ない)が執った戦法。銃弾は直線的な動きですので、敵を撹乱する意味でもとにかく動き回り、射線に身を置かないという方法を考えました。また、主人公省吾が執った戦法に、相手の呼吸を読み、同士討ちをさせるというシーンがあります。ただ、射撃の名手を相手にはおそらく通用しないのではと思われます。これは合気道開祖、植芝盛平翁の逸話ですが、開祖は陸軍の拳銃検査官に喧嘩を売って、拳銃の一斉射撃を巧みな体捌きで避けたといいます。しかし、後日名人と謳われた猟師の鉄砲と対峙したとき「こいつは当たる」と確信して、勝負が始まる前に白旗を上げたそうです。撃ってやろう、と思う人間の撃つ弾は避けることができる。しかし、最初から当たるつもりで撃つ弾は避けれない、ということですが……まあ、名人戦ともなるとその辺の理が分かるものでしょうか。自分はエアガンの弾でも避けられる気がしませんw

・思い切って飛び込む

横や後ろに動くよりは、前に飛び込む方が案外当たらないものです。刀を手にして槍と対峙するとき、もっとも有効なのが槍の穂先を制しつつ懐に飛び込むという戦法です。剣術の理合としては、長に対しては短は勇気を持って踏み込むべき、と言われます。剣術に限らず、どの武道でも前に踏み込まなければ活路は見出せません。
我が合気道の師に聞いた話ですが、カンボジア内乱の時、日本人の傭兵に柔道経験者と剣道経験者がいたそうです。敵が撃ってくるのに、柔道経験者は思わず引いてしまったから殺された。逆に剣道経験者は前に飛び込んだから弾に当たらず相手を倒すことが出来たというものです。柔道は襟を掴んで後退する動きが主であるのに対し、剣道は前に踏み込む動きが主です。おそらく飛び込んでくる相手は狙いにくい、ということでしょう。もっとも、口で言うのは容易いですが相当の覚悟が必要です。


刀対銃、と聞くと石川五右衛門の「銃弾斬り」を思い浮かべますが、はっきりいってあれは有効でないでしょう。人間離れした動体視力を持っていなければならないという前提に加え、銃弾は斬っても勢いまでは殺せません。二つに割れた銃弾が襲いかかるので、かえって危ないでしょう。また、間違って刀の腹や峰に当たると折れてしまいます。刃に当たっても、角度によっては刃こぼれするでしょう。まあ、これも刀剣の種類によります。細いレイピアだと簡単に折れますが、頑丈なバスタードソードなら跳ね返すことも可能かもしれません。もっとも、動体視力が人間離れしていたら斬るよりも避ける方が良いんじゃないかとも思いますがw

いろいろ考えると、創作の糧になりますね。更につき詰めて考えてゆきたいと思います。
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Comment

このあいだはどうも - 李仁古

チャット面白かったです。また時間があれば参加したいっす(>_<)

なかなか面白い記事ですね。銃対素手。まるでジェット・リーですね。あの人は昔から銃弾かわしてますからね。
なかでも『用心棒』でも使われた包丁を投げるやつ。やっぱりあれって実戦でも使えるんですね。勉強になりました。そういえば、あれってブルース・リーもやってるんですよ? 『ドラゴンへの道』でやってます(^^)

物を盾にする時、コンクリートの壁に隠れるのが1番! 言われなくても分かりますが。車のドアなんかも貫通しちゃうのもありますからね。防弾ベストを着ていても(種類にもよりますが)、コルトM4やトカレフは初速が早いので貫通しちゃうですよ。あと着ていても撃たれた所がまずかったら死んじゃうらしいとか。
そういえば読んでて思ったのですが。リロードしてる時に狙うのはどうでしょう? オートマチックならわざとジャムらせるとか。リボルバーならダブルアクションで撃つ時はトリガーが重いのでそのすきにとか。相手もダブルマガジンとかスピードローダーでリロードする時間を短くしてたりとか、プロならタクティカルリロードってのでそれを未然に防ぐ可能性もありますが(^^;

以上、読んで思った事っす(^-^;

テコンドーですかぁ。中国拳法の次に好きな武術っす。蹴り技が好きなんですよね。なんか綺麗に見えません?
2008.11.19 Wed 00:46 [ Edit ]

瞬間、コメ、返して - 俊衛門

>李さん
いやあ、銃の知識は李さんには及ばない。タクティカルリロードって、あらかじめ替えのマガジンもって交換するやつだったっけ? その辺のことも今度教えてください。とりあえず、リロードや撃った反動で次弾を撃つまでの間、その間に接近して斬るというのもありかも。まあ、並大抵のことではないが。

ブルース・リーもやっていたんだ、知らなかった。手裏剣術ってのはそれ自体として独立しているわけじゃなくて、剣術の補助として生み出された武術だからね。剣術だけじゃなく、柔術体系にも組み込まれている。中国でも“飛標”っていう手裏剣みたいな武器があるね。ただ、日本の手裏剣術ってのは他の国からみても独特らしい。今度、その辺のことも調べてみますね。

テコンドーね、あの足技は芸術的だけど自分は地味な武術が好きかな。中国拳法でも、外家拳の突き蹴りよりも内家拳の内功駆使したカウンター攻撃の方がいかにも武術っぽくて。ただ、映画にすると映えるのは突き蹴りの武術だよね。日本映画の殺陣がいまいちなのも、日本武術は地味な技が多いからかもしれない。まあ、とりあえずテコンドー団体が「テコンドーは高句麗時代のテッキョンに由来する」なんていってる時点であまり好きにはなれないw
2008.11.19 Wed 14:47 URL [ Edit ]

チャットー! - 早村友裕

チャット、参加したかった……(涙
すげー楽しそうです。

対銃はよくシミュレーションするのですが、いつもたどり着く結論は、「殺られる前に殺れ」ですね。距離にもよると思いますが。
銃自体の仕組みをよくわかってないので、李仁古さまのお話をぜひ聞いてみたいです。


そしてウザいアルビノの彼が、改めて見るとほんまにビジュアル系でびっくりしました(冷汗
2008.11.20 Thu 02:31 [ Edit ]

心のかたち、コメレスのかたち - 俊衛門

タイトル、先日からず~っとツッコミ待ちなんだけどなw

>早村さん
イラストありがとうございました。自分がつくるキャラって、皆地味なんで。ビジュアル、大歓迎ですw

対銃火器、ガン=カタなんてのが参考になりますかね。ただ、あれは戦闘データの蓄積がものをいいますから。即戦力というわけにはいかないでしょうかね。チャット、また今週末にでも行いますのでその時にまたお願いします。
2008.11.20 Thu 17:16 URL [ Edit ]
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