なんて、大仰なタイトルですが別に薀蓄を語るというわけじゃありません。自分なりに気づいたところといいますか、まあ戯言をひとつ。
小説上達のための一番の教科書は、やはりプロの作品であると感じます。おそらく皆さんも、最初は好きな作家の模倣から入るのではないでしょうか。自分は大体、その時に嵌った作品によって違います。ある時はラノベ的だったり、ミステリーっぽかったり、空想科学祭の時はサイバーパンク文体なんかを真似たりしました。そんなわけで、長期連載の小説なんか最初の方と最近では文章の感じがまるで違ったりしますw
ただ、真似はやはり真似である。というのも、改めて見るとプロの劣化コピーになってしまっている。別に卑下しているんじゃなくて、模倣しているうちはそうなってしまうのかなと。
それはオリジナリティだったり語彙力だったり色々あるが、それだけじゃなくプロの作品は飽くまで「自然体」なんですね。例えば、自分の作品だとキャラの科白を工夫したり戦闘シーンでも大仰な描写して「どうだ、かっこいいだろう」と主張する。情景も、普段使わない表現を無理して使って「どうだ、俺はこんなに語彙があるんだぜ」と、とにかくあざとい。一方プロは、そんなに大袈裟な表現は使わない。情景も、以外と淡々としたりしている。その、普通の文章と文章の間に上手い表現を落としこんだりする。読者は知らず知らずのうちに引きこまれる。そこなんだろうな、と思います。カッコよさとか萌えだとか、緊迫感とか謎とかを全面にバーンと押し出すのがアマで、普通の文章で普通に描写し、控えめな表現だけどカッコよさとか情景だとかを滲ませる。足りないのはこれかなと感じます。
要するに、料理食わせるのにごてごてした看板を出して冷凍ものを出す、ファミレスが自分で、路地裏でひっそりと、しかし味は本物という小料理屋がプロ……例えが分かり辛いか。いかにあざとくなく、自然に見せるかが問題だなと感じました。あいや、ファミレスが悪いって言ってるんじゃないので悪しからずw 他に良い例えが見つからなかったので。
じゃあ、足りないものを埋めるそのためにどうするかというと、それはプロの技を盗むしかない。けどそれが容易でないから困るんですよ。正直、表現だとか科白だとかは片っ端から辞書引いて他の本から拝借して変換すればどうにかなりそうなんだけど、自然に見せる方法を盗むのは容易ではない。だって、自然すぎるから。盗もうにも、テクニックに気づかないほど巧妙に隠されている。考えて見れば、そう簡単に盗まれたらプロだって商売上がったりだから。これは経験積むより他ないのかもしれませんね。書いて書いて書きまくっているうちに「自然な魅せ方」が分かってくるのでしょうか。ただ、書きまくっていると読む時間がなくなるというorz 文章書きの道は遠い……。
ここからは業務連絡
現在、『監獄街』の外伝を執筆中。本編書けやゴルァ、という話ですがmixiのとあるコミュでの企画作なので、提出がしかも迫っているので本編と平行して書きます。もしかしたらこっちにも載せるかもしれません。あ、あと哀島にある『新宿の猫』は、暇を見て改稿します。改稿後は哀島の分は消しちゃいますので読んでない方はお早めn(ry 失礼。
あ、その前にNNRの作品を引っ越さなければ。ミラー作るっていっても哀島は使い辛いし、どうしましょう。悩みどころです。
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