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小説の書き方

2008.12.01 - 小説
なんて、大仰なタイトルですが別に薀蓄を語るというわけじゃありません。自分なりに気づいたところといいますか、まあ戯言をひとつ。


小説上達のための一番の教科書は、やはりプロの作品であると感じます。おそらく皆さんも、最初は好きな作家の模倣から入るのではないでしょうか。自分は大体、その時に嵌った作品によって違います。ある時はラノベ的だったり、ミステリーっぽかったり、空想科学祭の時はサイバーパンク文体なんかを真似たりしました。そんなわけで、長期連載の小説なんか最初の方と最近では文章の感じがまるで違ったりしますw

ただ、真似はやはり真似である。というのも、改めて見るとプロの劣化コピーになってしまっている。別に卑下しているんじゃなくて、模倣しているうちはそうなってしまうのかなと。

それはオリジナリティだったり語彙力だったり色々あるが、それだけじゃなくプロの作品は飽くまで「自然体」なんですね。例えば、自分の作品だとキャラの科白を工夫したり戦闘シーンでも大仰な描写して「どうだ、かっこいいだろう」と主張する。情景も、普段使わない表現を無理して使って「どうだ、俺はこんなに語彙があるんだぜ」と、とにかくあざとい。一方プロは、そんなに大袈裟な表現は使わない。情景も、以外と淡々としたりしている。その、普通の文章と文章の間に上手い表現を落としこんだりする。読者は知らず知らずのうちに引きこまれる。そこなんだろうな、と思います。カッコよさとか萌えだとか、緊迫感とか謎とかを全面にバーンと押し出すのがアマで、普通の文章で普通に描写し、控えめな表現だけどカッコよさとか情景だとかを滲ませる。足りないのはこれかなと感じます。

要するに、料理食わせるのにごてごてした看板を出して冷凍ものを出す、ファミレスが自分で、路地裏でひっそりと、しかし味は本物という小料理屋がプロ……例えが分かり辛いか。いかにあざとくなく、自然に見せるかが問題だなと感じました。あいや、ファミレスが悪いって言ってるんじゃないので悪しからずw 他に良い例えが見つからなかったので。

じゃあ、足りないものを埋めるそのためにどうするかというと、それはプロの技を盗むしかない。けどそれが容易でないから困るんですよ。正直、表現だとか科白だとかは片っ端から辞書引いて他の本から拝借して変換すればどうにかなりそうなんだけど、自然に見せる方法を盗むのは容易ではない。だって、自然すぎるから。盗もうにも、テクニックに気づかないほど巧妙に隠されている。考えて見れば、そう簡単に盗まれたらプロだって商売上がったりだから。これは経験積むより他ないのかもしれませんね。書いて書いて書きまくっているうちに「自然な魅せ方」が分かってくるのでしょうか。ただ、書きまくっていると読む時間がなくなるというorz 文章書きの道は遠い……。


ここからは業務連絡

現在、『監獄街』の外伝を執筆中。本編書けやゴルァ、という話ですがmixiのとあるコミュでの企画作なので、提出がしかも迫っているので本編と平行して書きます。もしかしたらこっちにも載せるかもしれません。あ、あと哀島にある『新宿の猫』は、暇を見て改稿します。改稿後は哀島の分は消しちゃいますので読んでない方はお早めn(ry 失礼。

あ、その前にNNRの作品を引っ越さなければ。ミラー作るっていっても哀島は使い辛いし、どうしましょう。悩みどころです。
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   Comment(6)   TrackBack()    ▲ENTRY-TOP

Comment

生米生麦生ラジオ - 卯月

なるほど~。プロの魅せ方は自然だ、というのはなんとなく分かります。
描写とか心情とかもさらりと書かれるものが多いですよね。無駄がないっつーか。
全てが計算の上で成りたっているのだろうな~という技巧はやはりアマとは一線を画してますよね。
羨ましいです。私はプロの本を文庫本一冊まるまる手書きで原稿用紙に模写とかやったんですが、まったく身についたように感じません。(>_<)
そう簡単に盗めるようなものじゃない、ってことですね。
 
あ、ところでリンクの快諾ありがとうございます!
早速貼らせていただきましたので、今後ともどうぞよろしくお願いします♪
ではでは。
2008.12.02 Tue 02:58 [ Edit ]

本1冊! - じょーもん

 すごい情熱ですね。本一冊模写。半端じゃないっす。私は好きな作家さんは仰山いてはるので、どこのどなたを模倣しようなどと意識したことないですね。多分意識していないだけで、影響受けまくっているのでしょうが、あんなふうに書く自信が全くないから、プロになれると思ったこともないというのが正直なところ。
 でも世の中、たいしたことない文章でも本になって、ちゃんと飯食ってる人もいますから(私は作家なんぞと認めてませんが、事実はそうですよね)、自分をまな板に乗せて「さあどうだ」と言えるかどうかの度胸の差なんだろうなと思ったりします。

 武道同盟の板にあいさつ書き込んでまいりましたが、好きな武器の名前を間違っちゃいました~。ボーラーではなく、ボーラです……。直そうと思ったんですけど、できませんでした。早速アホをさらしてしまったorz
2008.12.02 Tue 10:37 [ Edit ]

確かに - 愛田美月

そうですよね。自然体って大事です。ヘタに力が入っている作品は、読み手まで力が入って疲れちゃいますしね。

文章と文章の間の書かれていない何かを感じさせるのがプロって上手いんでしょうね。(←あれ?わかりにくい表現だ)

監獄街執筆楽しんでください!ではでは!!
2008.12.02 Tue 12:38 [ Edit ]

生足おみ足生ビール - 俊衛門

ちょっと便乗してみた。

>卯月さん
本を書きとるなんて……腱鞘炎になりそう(違

ん~、なんでしょうねこういうのって。そつなくこなすというか、表現がしつこくないというか。かといって淡々としすぎてもつまらないですし。難しいですね。

リンクありがとうございます。これからもよろしくお願いします、師匠w

>じょーもんさん
そういえば、昔は写経が武士の必須科目でしたねえ。あんまり関係ないか。

やはり、影響は受けますか。まあプロの作品も玉石混交ではありますが。文章がそうでもないのに出版されている作品は、それ以外で目を引くものがあったのでしょう。シナリオに凝っていたり、キャラが立っていたり。もっとも、出版できるのとそれで食っていけるかはまた違ってくるみたいですがね。

ボーラってなんだ? とぐぐってみました。万力鎖や流星睡みたいなものですかね? ああいうのって扱い難しそうです。

>美月さん
力入りすぎて、けったいな長さに膨れ上がった俺が(ry

アマチュアだと、ただの文字の羅列にすぎないものが、プロだと文章と文章の間に匂いだとか触感だとか、リズムや空気感まで伝わるんですよね。ああまでリアルに書くにはどうすればいいのやら……

監獄の外伝うpして、イラスト依頼したら描いてもらえますか?笑
2008.12.02 Tue 18:45 URL [ Edit ]

ふむ…… - 高田高

プロの技を盗む。
うーむ。なるほどなあ。
ぼくはどちらといえば逆かもですね。プロの書き方を真似しない。プロの表現は面白いけど、あざとさがあるのも事実。そういう部分は真似したくないですからねえ。
表現が文章に馴染んでるかどうかって大事ですよね。書いてくうちに「らしさ」が見つかるんじゃないでしょうか。

なんて、偉そうに言ってみたり。
2008.12.03 Wed 20:38 [ Edit ]

こーめーれーすー - 俊衛門

>高さん
まあ、プロでもあきらかに狙ったやつとかありますけど。自分はいきなりオリジナルにいけるような腕はないんで、真似るしかないです。らしさ、大事ですね。正直自分がそういうのを書けるかどうか、疑問ですわ。
2008.12.03 Wed 21:42 URL [ Edit ]
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