『パトレイバー』の劇場版、1と2を見ました。
2については、自衛隊がクーデターを起こすというものすごくワタシ好みな内容でしたw 本当、政治物とか好きだわー自分。
押井作品は、見る人によって好き嫌いがはっきり別れるところですね。宮崎駿と違い、場面と場面の間で何かを感じ取らせようとする。難しい事を簡単に言いなおす事もせず、ただ「分かる人だけ分かれ」というこのスタンス。ジブリ作品が誰でもわかるファミリー向けなのに対し、押井作品は見る人を選ぶ知的エンターテイメントといった感じです。
押井作品の何が好きかっていうと、その世界観はバリバリなSFなのに、問うてるテーマはド文系なところでしょうか。『パトレイバー』においては都市論をベースに戦争や政治を描き、『攻殻機動隊』『イノセンス』は人間の定義や哲学、法律や倫理を描き出している。それがテクノロジーの進歩と調和して、うまく社会派SFを作り出している。自分もそんなSFを書きたいと思う、今日この頃。
『夜狗-YAKU-』も、実はそんなところを狙って書いていたりします。テクノロジーの描写に字数を裂いているようで、政治や経済、法律にかなり気を配りました。専門が政治経済系なので、生体技術云々は激しく専門外なんです。なので、これから読むという方はその辺を注意して(宣伝)
しかし、ただでさえSFって読者少ないのに、この上政治物って。ライトノベルのレーベルで、政治物ってなにかあったかな? SFは、まあライトなSFが好まれるとしても、政治に関してはライトにしようがないし。やっぱ、どこも「萌え」重視か……。
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