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第四回武術談義:徒手空拳と武器術

2008.06.26 - 武術・武道

高校のときだったかな、柔道部のやつに「剣道なんて、棒がなけりゃ戦えないじゃねえか」とか言われたことがあります。つまり、街で喧嘩吹っかけられたらまず武器を探さなければならない。実用的じゃない、といわれたわけです。剣道を喧嘩で使う、というのはもちろん不謹慎で武の心からは遠ざかった行為なのですが、当時の私は反論も出来ず非常に悔しい思いをしたものでした(笑)

格闘技や武道には、武器を使うものと使わないものがあります。前者を「武器術」後者を「徒手空拳」とわけたりしますね。大抵、漫画だと武器を使うほうが悪者で使わないほうが主人公側だったりします(笑) そうでなくても、やはり武器と素手はまったく別の武術として扱われます。しかし、古代においては武器と徒手は渾然一体となったものでした。というよりも、むしろ武術は「武器ありき」で、武器術が主、徒手空拳は武器術のおまけ程度の存在だったのです。

当たり前ですが、素手の殴りあいで戦争するバカはいないわけです。近代ならば弾道弾ミサイル、有史以前なら棍棒ででも戦争したでしょう。鋭い牙や爪を持たない人類にとって、戦いの歴史は武器の発達とともにありました。これは無視出来ないことでしょう。つまり、戦場で武勲を立てるものは武器の扱いに長けるものだったのです。したがって、武術もまた武器術を研鑽するためのものでした。


たとえば、徒手空拳のイメージの強い唐手ですが、古式の唐手には多くの武器術が存在します。棒、トンファー、ヌンチャク、サイなどがポピュラーですが、唐手の型の多くはこれらの武器の型から来ています。腰を落として突くスタイルは、棒を突く動作から来ています。また、突きを撃つにはまずサイを扱う技術から学ぶ必要があったそうで。トンファーで敵の攻撃を受ける動作が、そのまま上段揚受けになります。中国からの拳法が伝来し、唐手が出来たといわれますがその中国拳法とて武器術が主でした。八極拳の始祖、李書文は槍の名手としても知られています。形意拳のひとつに、「崩拳」という技があります。これはいわゆる突きなんですが、これは「六合大槍」というひじょーに重たい槍を突き出す動作から来ているのだとか。

また、レスリングにはフリースタイルの他にグレコローマンというスタイルがあることをご存知でしょうか。このグレコローマンは下半身のタックルを禁じていますが、これはローマ時代の剣闘士たちの戦いに由来するといわれています。いまのスポーツとは違い、当時は命がかかっていますからね。相手が剣をもっているのに、いきなり下半身にタックルきめる奴はいないわけです。そんなことしたら上から刺されて串焼きバーベキューにされるのがオチ。まず剣同士で戦い、隙を見て剣を封じ込めて胴体にタックル。相手の剣を奪って止め、というのが主流だったそうです。ドイツ剣術の型なんかでも、そんな戦法がとられています。

さて、冒頭の「喧嘩で使えない」発言を繰り出した彼。奴がやっている柔道ですが、古来日本には「柔術」という武術がありました。これは、相手を投げ飛ばしたり関節を極めたりという組討技術なのですが、柔道はその柔術が元になっています。加納治五郎が柔術から柔道を創始したわけですが……この柔術、じつは剣術から派生したものです。

戦場で矢が尽き槍が折れ、刀が曲がった――そんな窮地に陥ったときの対刀用に伝えられた技法。それが柔術です。相手が刀で切りつけてきたとき、体捌きで懐に入って刀を奪い、敵を組み伏せる。その技術が、後に「柔術」として独立した体系を持つようになります。しかし、元が対刀の武術なので各柔術流派はまず、入門者には剣術を教えていたそうです。柔道よりも柔術体系を色濃く引き継いだ合気道では、やはり剣術を教えています。私が習っていた合気道の師は剣道の心得もあったようで、いろいろ教えていただきました。古来より、剣と体術は表裏一体。格闘技でははじめに武器ありきです。この辺、理解していると小説の戦闘シーンなんかがリアルに……いやまあ、それはわかりませんけどね。

『監獄街』で真田省吾が遣う「一心無涯流柔拳法」は、武器と体術の体系が折り混ぜられた武術です。読んでご確認いただければ(強制終了

失礼しました。

次回から、もうちょい具体的に見てきましょう。第五回は「武器術で得られる体術の効果」などなど。いつやるかは未定っす。

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本サイトを放置プレイ

2008.06.26 - 日記
哀島のサイトを放置していたら、キリ番がたまっていて吹いたw

つーことで、ごん太さん、現殿、みずなさん、キリ番どうもです。というか皆さんの反応にワロタwww

サイトもなー更新しなきゃ。しかし、哀島って使いにくいよね。もういっそのことサイトもリニューアルしようかな。いちお、HTMLもかじったことがあるのでね。いちから作ろうかと画策しているけど、しかし生来の面倒くさがりから実現できていない。監獄も誤字脱字を修正するといっておいて、やっていないw 感想欄に、「誤字が多いです」とか書かれる始末……ご、ごめんなさいっ。

サイトは別になんでもいいんだけどね。ただ哀島=恋愛小説だから、なんとなく居心地悪いんだよね。恋愛のカケラも知らんワタシからすれば。ま、あともう少しで本サイトも10000回ですから。それを過ぎたら、引越しも考えましょうか。

覆面は半分読んだけど、なんとなーく名誉会長殿とSF神様っぽいのを発見したんだけど……でも微妙だな。うーむ……というか、名誉会長殿の作品ってあんま読んでない(オイコラ SF神様は、まあ今回さすがにSFじゃないだろうからやはり社会問題系なのかなと思ったけど、テーマで推理するということはもっとも愚かしいことであると感じた。やっぱ文体かーでも結構変えている恐れがある。

我がファミリーの長、チヤ姐のは2、3ほどそれっぽいのが……いわないけどw というか、外れたときのいい訳がたたないと言うのが本音。

なんかおもしろいなー覆面。またやるのかな、これ。SFの方の目処がたったら、参加したかった……しかし、SF企画の方がきまらないことには。SF、やっぱサイバーパンクやめようかな。なんとなく、限界を感じてきた。夏ホラー用に考えた短編が丁度SFちっくだから、長編に変えてだそうかとも思っている。どうなることやら。連載の方も書かなきゃだしね。こんだけ小説のことを考えたのは、生まれて初めてかもしれない。まあ、来年就職したらしばらく書けなくなりますからね。来年は海外で1年間過ごすことになりそうだから。うん、研修で。それまでに、「監獄街」完結させなければ。


『監獄街』第八章の13

ncode.syosetu.com/n2479c/novel.html

この回を書いてみて一言

女性心理は難しい。

次回から久々のアクションすw

あ、あと100部分超えちゃったので第一部のあらすじとかまとめるつもりです。出来たら本サイトの方に上げますので、まあもしよろしければ見てください。
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完治じゃアホンダラ!

2008.06.24 - 日記

ようやく腸炎が治りました。クスリ、あいや薬がきいたのかな。うん、わたしゃシャブとかガンジャはやってないよ。ドラッグ、ダメ、ゼッタイ。

医者が粉薬を処方しやがるもんだから、飲むたびに粉が気道に入り込んでむせたりしましたけどね。まあ、なんとかなりましたよ。それにしても、ウィルス性とかいうもんだからてっきり野呂、じゃなノロウィルスかと思っちゃったよ。昔食中毒で入院したことがあるくらいだから、ウィルスの恐ろしさはわかっているつもり。あれは、小4の頃だったかな。サルなんとか菌とかいうウィルスにやられて、楽しい楽しい夏休みの9割を病院で過ごす羽目になった。キャンプとか登山とか、虫取りとか全部パアにしやがってあの猿山ウィルスめッッッ……あ、違った。

ま、これから熱く、もとい暑くなりますので皆さん、食べ物には気をつけてくださいね。

そういえば神月姉さまの覆面小説家になろう(masquerade.kakurezato.com/)が投稿されましたね。

わたしゃあまだ半分も読んでませんが、全部読み終わったら推理に参加しようかなとか思ってます。結構、皆さん文体変えているのかな? 意外とわからないもんだな。

今回は神月姉さまのほか、名誉会長殿や姐御や皇帝陛下やおやびんや女神様も参加されてますよ~。是非皆さん、推理してみてくださいw


SFの方は……どないしょか。うん、どうしようかね。ま、なんとなく方向性は決まったのだが。ただ、そのまま行けるかどうか微妙っすわ。



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第三回武術談義:テクニック

2008.06.19 - 武術・武道
今日病院に行ったら、ウィルス性の腸炎と診断されました。ノロウィルスなのかな。

そんなもんだから、安静にしていなきゃならないのだがでもそんなの関係ねえ。


ずいぶんご無沙汰ですが、武術談義はじめます。


今回は体捌き、だったのですが……これやると針井さんの剣道へのススメに被ってしまうおそれがあります。んなもんだから、足の使い方などは針井さんのブログを見ていただくとして、体捌きを含む刀剣テクニックについて考察します。

日本剣術というのは、相手の攻撃を紙一重でよけることを肝としていました。というのも、刀をガッキンガッキン合わせるとどうしても刃がこぼれてしまいます。時代劇では、刀と刀で切り結んだりしていますがあれは良く見ると斬撃を「受け流して」いるのがわかります。

刀身には、「鎬」という三角形のふくらみがあります。その鎬をつかって、斬撃の軌道をそらします。そして、「入身」という、敵の肩口に歩を進めて相手の攻撃が及ばない範囲に身を置く。斜めに歩を繰ることで、斬撃を避けます。この「鎬」を使った刀法は、一刀流系の流派に多いです。ちなみに、「鎬をけずる」という言葉はこの刀の鎬からきています。

ただ、刃こぼれなど気にせずぶった切る流派もあります。薩摩示現流など、一の太刀にすべてをかけ二の太刀は考えないという剛の剣です。こうなれば、体捌きもへったくれもないですわな。


さて、一方の西洋剣術です。ドイツ剣術は、西洋剣術では珍しい両手剣ですが、その剣の使い方は日本剣術とは全く違います。まず、刃を合わせるのを嫌う日本剣術とは違い、西洋剣術はバインドという剣を合わせた状態から始まります。剣と剣を合わせ、わりと激しく打ち合うのが西洋剣術といえましょう。片手剣術、とくにレイピアを使った古式フェンシングは左手にダガーを持ち、レイピアの刺突を防いだということです。体捌きよりも、敵の攻撃を「受ける」ことに重きを置いていたようで。

といっても、足捌きがおろそかにされていたわけじゃないです。ドイツ剣術では、斬撃と同時に足を斜めに逃がします。正面の敵を切ろうとすると、どうしても足が前に進みますが、それだと相討ちになってしまいます。正面に両断しつつ、斜めに歩を繰る……これ、結構難しいんですよね。少なくとも、日本剣術をたしなむものには慣れない動きですw

この二つの剣法は、それぞれの地域や国の刀剣にあわせて発展してきました。どちらがすぐれているということではなく、使う剣によって闘法も変わってきます。たとえば、前回きよこさんがおっしゃっていた「座等市」の仕込み杖などはとにかく脆く、折れやすい。護身用であって、実戦向きじゃなかったのです。なので、座等市は一切刃を合わせることなく居合い切りで敵を倒しています。刀の強度によっても、闘い方は違ってきます。中国の柳葉刀などの重い刀だったら、攻撃を受け止めることも可能でしょう。この辺を考慮すると、小説にもリアリティを持たせることが出来るでしょう。

さて、次回からは刀剣からはなれて徒手空拳について考察します。といっても、武器術との関わりは切っても切り離せないものです。第四回は、「武器と徒手空拳」についてです。
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死ぬかもしれない

2008.06.19 - 日記
昨日から下痢と頭痛が止まりません。ただの食あたりかと思いきや、治る気配がない。


明日、病院にいってきます。ブログやその他返信が滞るかも知れません。まあ、変な病気じゃないことを祈る。

うむ、次のネタは細菌テロに決定だな。
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